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前回は緑の壁の最後にベルサイユの高生垣の写真のアップで終わりました。この緑の壁がどういう風にあるかというと・・・ ![]() ベルサイユの庭の中央にある巨大な運河のほとり、その運河の軸線を強調する為にあるのが、この高生垣になるわけです。 生垣というと、何か薄っぺらい緑の壁を想像してしまい、緑の板が垂直に立っているかと思われるかもしれません。ここの場合は、ボスケと呼ばれる樹林の端部で、それを綺麗に刈り込んで緑の壁を作っています。このボスケ、ボスクなどとも呼ばれ、元々はイタリア語のボスコから来た言葉で森を表します。フランス庭園では、樹木を集団的に扱う手法の事で、その緑の中に園路が幾何学的に、あるときは星形、ある時は五点形という形で切れ込みというか、剃り込みが入る等して用いられる手法です。
![]() そしてもう少しひいた写真がこれ。この運河、グラン・カナルという名の通り巨大な大きさで、奥行きは1560m、幅は120mもあります。上からみると十字形をしており、そのクロスのもう一方の運河の長さも1013mもあります。(なぜかカモメがいる)
![]() その短い方の運河の端部から見た写真がこれ。 写真で、この運河の手前側にグラン・トリアノンという宮殿と庭園があります。 グラン・トリアノンはルイ14世の晩年の寵姫マントノン夫人の為に建てられたもので、元々は「陶器のトリアノン」という宮殿があったものを、夫人の為にリニューアルしてしまったとされています。
さて、このボスケの緑、どうやって刈り込むのでしょう?と疑問に思うでしょう。ツゲの低木の刈り込みなら、植木ばさみでチョキチョキですが、こんな巨大なものとなると、巨人が巨大なハサミで・・・?
![]() そんな疑問に答えてくれる場面に出会ったのが、これ!!
要するに巨大な機械仕掛けのバリカン。それでジャカジャカ刈り上げていくわけです。ずいぶんと離れていても、機械の音がうるさいのなんの。近くに行って見ようにも、運河の対岸に渡って帰ってくると数キロのロスと言う事で、レンズを目一杯ズームにして取ったのがこの写真。
刈り込みの機械がある道路を挟んで左側の刈り込み済みの生垣と、右側の刈り込みの仕上がりの違い、良くわかると思います。カッチリと角刈りに仕上がっています。昔は、ロープを張ってそれを目安にして職人が足場を組んで、ハサミでチョキチョキ。それをこの広さ、この長さでやるとなると本当に気の遠くなる様なスケールです。
ちなみに、ベルサイユ宮殿の大きさはというと、現在の敷地面積でも814ha、昔は2,473ha。構想段階では、ジャルダン、プチ・パルク、グラン・パルクという狩猟地まで含めると何と8,500haもあったとされています。 ▲
by pennslanding
| 2013-01-29 16:22
| 植物について
前回はパリのホテル。セラニウムが壁面緑化の様に壁面を被っていた例を紹介しました。フランスの壁面緑化、なかでも人工的、最新の緑化技術を用いたものではなく、登攀性の強い植物を使って壁を被う、ごく自然な壁面緑化の事例を紹介しましょう。
まずはモネの庭のあるジベルニーの街?村ですかね?この村の中で見つけた壁面緑化です。
![]() ツタがちょうど色づき始めていました。(昨年の10月中旬です。)壁一面が真っ赤なものも良いですが、この程度に、緑と赤が混ざり合っている好きですね。どこに植わっているかをみると、車道脇のわずかに残された土の部分から壁一面に伸びていて、その成長力には驚かされます。 ![]()
もう少しカッチリとデザインした緑の壁が・・・という人にはこんなのはいかがでしょうか?
![]() ベルサイユ宮殿を設計した造園家ル・ノートル設計の※ヴォー・ル・ヴィコント の土産物屋さんの壁です。 ※ベルサイユを設計する前に作り上げた庭園で、ヴォー・ル・ヴィコントを見てルイ14世はベルサイユを作ったともされる。
昔は馬小屋か何かに使われていた建物を内部をリノベートして使っています。ピラカンサを綺麗に刈り込んでの緑の壁。赤いのは実で花ではありません。緑の中に疎らに赤が拡がるランダムさ。それをきっちりと四角に刈り込んでファサードのデザインにする。成長して緑の壁が完成するまで、少し時間がかかります。中央のものは、発展途上といったところです。
![]() アップでみると、こんな感じです。
緑の壁、ベルサイユが出てくると、やはり緑の壁といえば・・・ ![]()
こういったベルサイユ宮殿の高生垣でしょう。西洋ボダイジュの木を刈り込んで作られた緑の壁。これによって、強烈な緑の軸線がベルサイユ宮殿の中に生まれます。
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by pennslanding
| 2013-01-24 09:40
| 指定なし
知人から、「このごろブログ更新してないですね」なんて言われてしまいました。確かに・・・ご指摘通り。なかなかブログに手が回らない状況で、久々のアップになります。さて、何をアップするかと迷うところ。色々とたまった写真とウォッチング情報がある中、今日は壁面緑化についてでいかがでしょうか?
壁面緑化というと、以前に紹介したパリ、ケ・ブランリー博物館のもの。パトリック・ブランの壁面緑化も竣工後6年も経つと、緑も定着してご覧の通り。 ![]() 成長しすぎている樹種もありますが、そこはランダムに植えているが故に目立たない。そこがこの壁面緑化の手法の巧さ、良いところでしょう。
さて、10月のパリでサッカー・フランス戦のチケットを受け取りに行った際に、シャンゼリゼ近辺で見つけたこんな壁面緑化?はいかがでしょうか? ![]() 壁面緑化というよりも、単なるバルコニーに植木鉢。でもここまで徹底的にやると、圧巻。赤いテントにゼラニウムの赤がマッチして、それに緑がアクセントとして入る壁面緑化。シャンゼリゼからセーヌ川アルマ橋に抜けるモンターニュ通りに面したPlaza Atheneeというホテルの壁面です。
![]()
どうして人が集まっているかって?この時は何か、セレブが来ると言う事で、そのファンが群がっていました。
![]() 横から見ると、花と緑のボリューム感が増して、壁面緑化?というイメージが強くなります。
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by pennslanding
| 2013-01-20 10:41
| 特殊緑化
だいぶ中断が長くなってしまいました。前回のアップはと言うと11月の24日ですから1ヶ月以上の空白になってしまいました。その間どうしていたかというと、中国の都市計画の国際コンペに追われて、12月初旬にプレゼンで訪中。中旬に当選が決まり、年末にはその関係で23日から30日まで中国でした。さすがに疲れもたまり、正月2日は都内のホテルで休息。その時の写真が↓です。(正月の東京の空は美しい。) で、昨日の4日から仕事開始という状況です。 ![]()
年末の中国出張は、長安の名で古都として有名な西安に滞在。ほとんどホテルでの作業が中心(徹夜も1晩)でしたが、最終日にわずかに市内を見て歩く事ができたので、その時の写真を幾つか紹介したいと思います。
まずは、西安の中心部にそびえる城壁から。 ![]() 中国の多くの都市が城塞都市で、西安はその代表例。城壁の規模や造りも時代によって変遷があって、写真の城壁は明の時代のもの。南の門から登り、東の門まで歩こうと思いましたが、周囲13kmのスケール。すぐに断念して降りたところに博物館。
![]() 碑林博物館という唐代の石碑の博物館です。石像が中心で、中でも上の写真の馬をつなぐ為の石柱が林立しているコーナーが面白い。いろいろな表情の動物が石柱の頭頂部を飾っています。
ガーデン・ウォッチングという事で訪れたのは、大唐芙蓉園という庭園形式のテーマパーク。唐代の芙蓉園遺跡の北側に建設され、2005年にオープンした67ヘクタールの皇室庭園式文化テーマパークとうたわれています。 ![]() 小一時間で一周しましたが、とにかく寒い!気温は零下5度。たまに風が強く吹くので体感温度は零下10度以下。池も凍り、滝もご覧の通りでした。
![]() 寒風の中、芙蓉園の中心の池越しに見えるのが西安のランドマークの一つ、大雁塔。慈恩寺というお寺にある塔で、唐代に玄奘が創建し、インドから持ち帰った仏典を納めたとされています。西安は西域、シルクロードの出発点でもあり、食べた料理にもそんな西域の雰囲気を感じるところがあります。
![]() これは羊肉包(ヤンローパオ)という料理。老張家(ラオスンジャン)というお店で出された地元では有名な料理。牛肉バージョンもあるようですが、ここはやはり羊肉で。 ![]() 最初にドンブリと、このパンの様なものが出てきます。中国の人はこれを餅と呼んでるそうですが、私には見た目はどうしてもパン、あるいはナンといったところ。これをドンブリの中に自分でちぎって入れる。周りのテーブルを見ると、確かに皆、ちぎる、ちぎる。 ![]() ちぎり終わると、ドンブリを給仕さんが回収。しばらくすると、それに羊肉と汁が入ったものが出てきます。ちぎったパン、いや餅がタレに絡まってなかなかの美味。このパンが少し固めのパンなので、汁が入ると廻りだけしっとりとして、中は柔らかく、餅という表現がぴったりというのは、写真で伝えられないところが残念なところです。 昔、ポルトガルで食べた料理がこれに似たもので、パンのちぎったものにニンニクベースの汁が入り、パン粥状態のものがありました。その時は、臭みが強いのと、パンが汁を吸ってドロドロ状態。それが故に、ほとんど残してしまった経験があったので、今回もパン粥?という心配はありましたが、美味しくいただきました。
と言う事で、パリの報告が途中、ポーランドも伝えないままに、西安のウォッチングになってしまいました。今後は・・・いろいろ紹介したい写真もあるので、チャンポンで伝えて行きたいと思います。今年もよろしく!
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by pennslanding
| 2013-01-05 09:52
| 海外のアーバン・ガーデン
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