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今日は1990年代の再開発で再生したロンドン港のキャナリー・ウォーフのアーバン・ガーデンを実際に見て歩いてみることにしましょう。新しく再開発された街の中には幾つかのアーバン・ガーデンがありますが、初めは昨日紹介した地下鉄の駅を出て、その背後にある緑、ジュビリー・プレイスJubilee Placeと名付けられたガーデンに入ってみます。 芝生の中にはアート作品が点在しています。 その静けさの一つの理由は、この地区全体が他のエリアから隔絶された地域であり、車で地区を通過するだけの交通が少ないこと、さらに、商用の車はそのほとんどが高層ビルの地下のパーキングに直接アクセスするので、地上部の車道を走っている車が少ない事などが考えられます。緑があることが、多少の遮音効果をもたらしていると思いますが、それ以上に植栽されたメタセコイアの垂直性の強い緑が、高層ビルの景観を隠し、その視覚的な効果によって、デジタルで出てくるデータ以上に、より静かな空間として認識できるのだと思います。 メタセコイアの他にもサクラやハナミズキなどがあり、季節感を演出しています。 この流れについてですが、普通と違うのはその高さ。石積みのよう壁で立ち上げて、その上に流れというのはあまり例を見ないです。地下の躯体の問題などで、このような対応になっているのかもしれませんが、やはり少し違和感があります。流れは地盤面にある方が、より自然な景観になると思います。但し、流れの水景施設が無い場合で考えると、芝生の中に石積みのよう壁が曲線を描く姿は、英国の田園の中の「囲い込み」の石積みや、「ハーハー」という英国の伝統的な庭園手法の空堀を想起させ、それはそれで景観としての興味を引かれるものではあります。 流れがあることを無視して考えれば、石積よう壁も美しい景観要素ではあります。 設計はアメリカ、フィラデルフィアに事務所のあるオーリン・パートナーシップ。(設計当時はハンナ・オーリン事務所という2人のパートナーによる設計でした) オーリン・パートナーシップの代表、ローリー・オーリン。今もペン大で教えています。私の時は、私の1年目はペン大にいたのです、2年目で教わりたいと思った時にはハーバード大のランドスケープの学科長になっていました。 完成当初の写真でみるよりも、竣工して10年以上を経過した今のキャナリー・ウォーフは、想像以上に緑が成長し、それが街に落ち着きと安らぎを出しているように思えました。この地区に足を踏み入れてしまうと、高層ビルのデザインは地上レベルでは、もはや認識することが難しくなり、いかにランドスケープのデザインが街のイメージに強くかかわり、形成するかといった事を、この緑のアーバン・ガーデンは教えてくれます。
by pennslanding
| 2008-06-13 09:06
| 海外のアーバン・ガーデン
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