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Like a bridge over・・・:バルセロナの公園 昨日の続きになります。昨日のエントリでは、バルセロナの公園が、ポケットパーク的な語らいと集いの空間、芝生の丘の休息空間、そしてスポーツを楽しむアクティブな空間に分かれていることについて触れました。公園に別の機能がばらばらに配置されると、デザインとしても機能としても、まとまりの無い、散漫なものになってしまうと思います。 水盤はアルハンブラ宮殿にあるようなどこかイスラム的なデザイン。 レンガのフレームの上の照明器具が見苦しいが、夜間に反対側から見ると、この照明が効いてくると思います。
この公園では、そんな別々の空間を視覚的にも機能的にも結びつける役割を果しているのが、橋と工場の外壁を残したフレームであると言えます。公園のゾーンが3つに分かれていたように、この橋とフレームも同じものではなく、それぞれが個性的なデザインと素材で、そのデザインを主張しつつ、全体を繋げまとめる役割を果しているところが面白いと感じます。レンガと石で出来た工場の外壁のフレームは、その古めかしい装いを少しずつアイビーの被い、遠い昔の記憶が時間の経過とともに、緑のアイビーで覆い隠され失われていくかを思わせるようでもあります。 橋と光のタワーと高層ビルの作る景観。棒状の針葉樹イタリアンサイプレスも効いています。 軽快なフレームの橋。
一方、サンクンのスポーツ広場の方は、前回、前々回も取り上げたフレームのあるブリッジ。こちらは、こんなので持つのかと思うほどに軽快に広場の上を貫いていきます。 そして、芝生の広場とスポーツ広場の間、レンガのフレームとを繋ぐように、もう一つのブリッジが架けられています。こちらの方はコンクリートのシンプルなデザイン。シンプルといっても安藤忠雄のランドスケープに良く出てくるようなフラットの床面にスチールバーの軽い手すりというのではなく、片面は手すりの部分の立ち上がりが全てコンクリート、反対側の手すりがスチールといった作りになっています。片側をコンクリートの立ち上がりとすることで、公園の緑や街の景観の中に、よりブリッジの存在感と主張を強めたかったという意図があったのかと思います。 片側がコンクリートの手すり、反対側はスチールの手すり。日本ですと、コンクリートの手すりを歩くやつがいると言われて没でしょう。 公園の緑の中にコンクリートのブリッジ。コンクリートでも重い感じは受けません。
ここで取り上げたブリッジは公園内の、歩行者対象の小さな橋ですが、スペインを旅して街や公園を見ていると、こういった都市内の構築物、構造物のデザインが面白く、それらを見て歩くだけでも、ウォッチングを楽しめます。こういった例を見ていると、日本でも、土木、建築のデザインと、ランドスケープといった分野を繋げるブリッジが必要だと実感させられます。
by pennslanding
| 2008-10-03 07:19
| 海外のアーバン・ガーデン
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