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今日は、ウェールズ国立植物園の巨大温室のランドスケープ・デザインについて紹介します。昨日紹介したように、温室は温度や空気の流れを一定の気候、ここでは地中海性気候と呼ばれるものにして、その地域に生育する植物を生育展示しています。しかし、地中海性気候といっても、世界各地に散らばっています。そこで、ここでは、地中海性気候と呼ばれる地域のうちから、以下の6つの地域を限定し、そこに生育する植物を約1,000種類ほど展示しています。6つのエリアとは、 南アフリカ Western Cape オーストラリア 西部の南西部 チリ中央部の海岸地帯 カリフォルニア州シュラネバダの西側の地域 地中海沿岸(カナリー・アイランドを含む) 緑の中のカフェ。ここでは、コーヒーではなく、やはり紅茶にスコーンです。 室内のランドスケープ・デザインというより、この場合は植物デザインになるでしょう。設計者は、アメリカ人のランドスケープ・アーキテクト、キャサリン・グスタフソンKathryn Gustafson。そうです。以前にロンドンのダイアナ妃記念噴水を紹介した、その設計者です。彼女はパリのシェル石油の建物のプロジェクトでの緩やかな起伏を持つ芝生のランドスケープや、先のロンドンのダイアナ妃記念噴水の設計を手がけ、その布をたなびかせたような緑の芝生の造形や、噴水の形態をデザインの特徴としています。 バックグラウンドとして、大学でアート、その後、ニューヨークでファッションを学び、卒業後パリで実際にファッション関係に従事していたことが、そのメンブレンのようなデザインの原点にあると想像します。 緑のなかには小さな山あり、谷あり、そしてこのような橋もあります。 彼女のここでのランドスケープ・デザインは、6つのエリアの植物を別々のエリアで展示しながら、全体を一つの景観として楽しめるといった意味で、それを”multiple horizon”という言葉でコンセプトを示しています。 フォスターの設計した無柱の大空間に展開するグスタフソンのランドスケープは、そのコンセプトの通り、6つに分けられたエリアの植物のゾーンを一つの景観として楽しむことが出来ます。それと同時にエリアを散策し、回遊しながら楽しむ庭園として、シークエンシャルな景観も味わえます。中央部には、大きく掘り込んだ部分を作りながら、その高低差を利用し植物を見せるとともに、5mほどの高さのカスケードが、視覚と聴覚で楽しませるランドスケープを作り出しています。聴覚といえば、温室の中に外部から侵入した多くの鳥のさえずりが絶え間なく、やわらかく天井のガラスを通して差し込む光、そしてファンにより作られるそよ風とともに、外部では想像できない環境をこの大空間は緑を見る人に提供してくれています。 ランドスケープ・デザインのための粘土のスタディ模型。 ランドスケープのコンセプトを表現したプラン。 現地にある案内サイン。 大きなカスケードもある。でも、この部分に使ったサンド・ストーンは失敗。コケでおどろおどろしい状況になっていた。 壁をあまり見ないように、カスケードの下を歩く。 こんな閉鎖された空間もある。閉鎖された部分から、上に出ると、余計にその広さを感じさせる。
by pennslanding
| 2009-07-10 16:03
| ランドスケープデザイン・計画について
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