シアトルのアーバン・ガーデンのウォッチングを続けます。今日紹介するアーバン・ガーデンも傾斜地にあります。しかし、今までの急傾斜の中の小広場というよりは、もう少し傾斜が緩やかで、平坦なスペースが取れるものになっています。というのも、このアーバン・ガーデンは、新しいビルの建設に伴って作られた公開空地といったもので、計画段階で、平坦なガーデン・スペースを少しでも大きく取るように計画された故に、傾斜を少なくしたアーバン・ガーデンが生まれたと思われます。
緩やかな傾斜地に立つビルとその周りに広がるアーバン・ガーデン。
それでも建物へのメインエントランス側には、緩やかな傾斜、段差が生じているので、それをうまく活用してカスケードとし、それを囲む低木の緑の空間も、段差をもったカスケード・ガーデンとしてまとめています。
傾斜を利用してカスケード。
その奥にはわずかではあるが、芝生の空間が広がります。
この緑の空間は、建物の北側、さらにビル風による強風のためか、植物の生育不良が見られますが、その緑を抜けると、芝生の緑の落ち着いた空間が、突然現れます。この芝生の空間、面積は小さいのですが、奥まったところにあるが故に、静かで安らぎの空間になっています。
都心のど真ん中の芝生のアーバン・ガーデン。ほんのわずかな芝生の広がりですが、緑の少ない都心であるが故に、余計にその緑は貴重な景観を作り出していると思いました。
水路脇のクロチクやトクサは、枯れが目立ちます。