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もう1回、カリフォルニア科学アカデミーの紹介をします。今日は、少し建築デザインについて。ここの面白さは、最新のテクノロジーを用いて、環境に配慮した建築を作るところにあると思います。 建物の中央にある中庭は、内部とも外部とも感じられる半屋外空間を、人工的な設備によって環境を作り出しています。音響効果と日よけの可動式シートと、照明器具が、ガラス屋根に取り付けられ、設計者のレンゾ・ピアノが「くもの巣」と呼ぶ金属メッシュが空を覆っています。 ホールの天井部分も音響パネルが天井の曲線に沿って貼られ、ピアノが呼ぶ「魚のうろこ」天井が、音響的効果だけでなく、見ても楽しい景観を作り出しています。 中央中庭の「くもの巣」 こちらは天井の「魚のうろこ」 そんな最先端の技術やデザインがある一方で、ホールの中央部には、昔の水族館だった建物の柱の一部を残し、そしてその前にある水槽も、昔の中庭にあったものと同じ形をそのまま保存しています。1916年、サンフランシスコの大地震から10年後に開園した昔の科学アカデミーの水族館は当時としては世界一の規模を誇り、その正面の水槽のアザラシも、人気者だったようです。見学ツアーの際に、学芸員の説明に、地元の見学者が「昔、子供の時に、古い科学アカデミーに学校の遠足で来て、なつかしい」などと答えていました。建物正面部分のファサードの一部にも、古い建物の外壁を残すなど、最先端の建物のなかに、昔、ここを訪れた人の郷愁を誘うディテールを残すところなどは、なかなかニクイ演出だと思います。 昔の水族館の建物の一部を残した部分。そして水槽も保存。 さて、この科学アカデミー、そして正面にあるデ・ヤング・ミュージアム、どちらもぶっ飛んだようなデザインの建物ですが、そのすぐ隣には、ひっそりと日本庭園があるのも、お忘れなく。戦前に日系人の方が集めた盆栽を中心に、それを戦後に庭園として整えたものです。少し、アメリカ人好みの日本趣味というか、デコレーションがありますが、それでも緑と水、そして景石など、科学アカデミーでテンションが上がったところを、落ち着かせるには良いスポットだと思います。 真っ赤な建物はやや唐突な感じもしますが、アメリカ人にとっては、これぞ「日本庭園」と感じるのかもしれません。 こちらは侘び、寂びの雰囲気か?中にいるのはすべてアメリカ人。 なかなか良い紅葉がありました。
おしらせ: 日経アーキテクチュア10月12日最新号に「海外の最新緑化建築を巡る」という記事を写真入りで掲載しました。6ページほどで、このブログで取り上げた事例も紹介しています。
by pennslanding
| 2009-10-10 15:03
| 指定なし
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