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建物全体が科学の実験とそれの展示場といったコンセプトで、アメリカ流に言うとグリーン・ビルディング、日本的に言えばエコな建物を志向しています。その一環での屋上緑化の実践と言えます。とあるケーブルテレビのプログラムで、この建物の施工段階の特集を見たことがあり、その時は「なにかヘンテコな形の屋上緑化で、竣工時は土ばかりめだつ」といった印象で、正直言ってあまり期待していませんでした。 館内の展示にあった建物の鳥瞰写真。 しかし、こういうものは実際を見てみないと評価は出来ないものです。解説にもありましたが、アメリカの屋上緑化は、ドイツやヨーロッパ諸国、そして日本よりも後進性で、今まではあまり積極的とは言えませんでした。そういった中で、技術的に面白い点を含めた屋上緑化の事例であると言えます。 周りの緑との連続は、視覚的な効果だけでなく、昆虫や鳥類などのリンケージも生み出す。 その一つに植物の選択があります。地域の環境を尊重するといったことで、使用されている植物は全て地域の「在来」のもの。それを地域の圃場で育てて施工。地域といっても、このゴールデンゲート・パークは、太平洋に近く、風が強く、しかもその風が塩分を含むといった特殊環境、そして屋上の薄い土での乾燥に耐えるものなどの環境条件の中から30種の植物を実験して、そのうち以下の9種類の植物を最終的に採用しています。 beach strawberry(Fragaria chiloensis) self-heal(Prunella vulbaris) sea pink(Armeria maritime spp.) stonecrop(Sedum spathulifolium) tidytips(Layia platyglossa) miniature lupine(Lupinus bicolor) goldfield plants(Lasthenia 良く見ると1年でself-heal(写真でアジュガのような花のあとがあるもの)が優先種になりつつあるのが分かります。Beach strawberry(写真で猫の舌のような葉があるもの)もところどころに見つけることが出来ます。 学名を見てもらうとわかるように、日本でも馴染みのあるセダム類やルピナスといった植物のカリフォルニア在来種を使ったり、プランタゴ、日本で言うオオバコの一種を使うところなどは、中々、挑戦的でもあります。 それをパレット状の器に入れて、圃場で育てて、ある程度活着したものを現場で施工といった方法が取られています。このパレットがまた曲者というか、優れものだと思います。 それについては、明日というか、また次回に続く・・・ バックドアー・ツアーはこの下の段の通路にまで入ることが出来ます。
by pennslanding
| 2009-09-28 09:34
| 屋上緑化
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