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前回は練馬区ふるさと文化館、展示のお知らせになってしまいました。今回は、それまで進めていた箱根の緑やお庭の紹介に戻ります。今回はポーラ美術館、のガーデンについて。 行った事がある人は、「あそこにガーデンなんてあったっけ?」と思うと思います。確かにガーデンと呼ばれるような整備されたものは、ありません。ここの場合は、既存の緑を残した部分、それがガーデンであって、その自然の緑があって始めて、コンクリートとガラスの建築が映えるということでのガーデンだと言えます。 エントランス。 設計、監理の一部を担当したのですが、思い出すのは、現場が始まる際の現地踏査。今も建物の周りは笹の緑がカバーしていますが、元はこの笹、正確にはアズマネザサが高さ2m以上に伸びたところに、ヒメシャラやブナの巨木が点在していました。そのアズマネザサ、ハコネダケとも呼ばれる藪の中を先も見えずに分け入って、ヒメシャラやブナの位置を確認しながら、それらの巨木をできるだけ伐採しないように、建物の配置を納める位置を確認するといった作業が大変でした。アズマネザサの中に入ると、方向がまったくわからなくなってしまうのです。建物が平面形として円形なのは、この緑を極力残すには、円形というのが、一番効率が良いということでの結果です。隣にある2階建ての駐車場も、よく見ると、平面形、そしてコンクリートの庇部分を見ても、うねうねと微妙に曲がっているのも、この緑をできるだけ守るといった事の結果です。 建物の周囲の緑。赤い幹がヒメシャラ。 バス停の部分もヒメシャラを残して歩道が作られています。 それにしても、ヒメシャラのこれほどの大木を見たのはここが初めてです。箱根神社の裏には、ヒメシャラの原生林があって、そこがこの箱根地区の国立公園の中では、自然を守るための規制がもっとも厳しいところと言う事は、学生時代に聞いたことがありました。しかし、そのヒメシャラを実際に見ることはできませんでした。ここは、そのヒメシャラの、しかも10m以上の高さに成長したものを見ることができるといった事でも、貴重な美術館だと思います。 普通、ヒメシャラというと、お庭の一角に株立ちで高さが2m程度のものが、ひっそりと初夏に花を添えるといった光景が一般的です。ここの場合には、楚々とした樹形を楽しむというよりも、すべすべとして赤みを帯びた幹を見て楽しむことができます。この幹を見て、「さるすべり?」と思う人もいるし、確かにここのサインにも別名サルスベリとも呼ばれるとありますが、別の樹種ですので、お間違えないように! ガラスのバス停上屋。 ここの美術館には、数回前に紹介したラリック美術館のようなウッドデッキでできた遊歩道があり、緑の中を散策するコースがあります。しかし、公開されていません。緑の中のデッキという雰囲気は、建物エントランスのアプローチ部分でも十分楽しめると思います。 美術館の展示は見ないで、外の緑の様子だけ見て帰ろうと思ったのですが、結局、展示を一通り見て、さらに気持ちの良いレストランで軽い昼食というコースになってしまいました。やっぱり、どうしても中に吸い込まれてしまう美術館だと思います。 やっぱり中に吸い込まれてしまう。 ウネウネと波うつ駐車場。
by pennslanding
| 2010-05-14 13:13
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