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シトロエン公園の水景施設を見てきましたが、その先にあった花と緑の小さなコーナーを今日は紹介したいと思います。 昨日のエントリで紹介したカスケード部分が、周囲より地形が落ち込んでいるので、その地形を利用して、斜面に花壇を作って修景しています。急傾斜の斜面を押さえるよう壁として、スギ板を簡単に土留めとして利用したものですが、石やコンクリートで階段状に花壇を作ってしまいがちなところを、あえて自然の木材を使うことで、緑のなかに違和感なく木材自体もデザインとして取り込まれているように感じました。
中央の緑地はボックスウッド(ツゲ)を刈り込んだものですが、部分的に高さを変えて、景観に変化をつけようというのでしょうが、この形を絶えず剪定により作り出すそのメンテナンスの労力を考えると、デザインの良し悪しを別として疑問に感じる修景の方法だと思います。
斜面の花壇や以前にも紹介した写真となりますが、この部分は群植したフリンジドラベンダーが綺麗に咲き、緑の中に柔らかな紫色を落として、落ち着いた雰囲気を作り出しています。ラベンダーにはその芳香に沈静効果もあるので、その視覚的な効果とあいまって、安らぎのある空間を作るのに、より積極的に使いたいグランドカバーの一つです。フリンジドであれば、対暑性もあるし、管理も少なく、花期が長いといった利点も多くあります。 花壇の中央やその周囲にはシラカバが植栽され、他のエリアと少し違った雰囲気を出そうとしています。良くシラカバを東京近辺の計画で使いたいという要望があります。横浜クイーンズスクエアの計画の際にも、共同設計者のポール・フリードバーグ氏の方から、シラカバを使いたいとの要望があり、試験したことがあります。ニューヨークのワールド・トレードセンター周辺でシラカバを多く使ったので、横浜でもいけるのではないかと言うことでの提案でした。私の方では、無理を承知で設計内容としては含めたものの、特記事項として現場で試験植栽の上に、設計監理者による結果の判断によるとの一文を入れておきました。結果はダケカンバまで含めて数種類現場事務所に植栽して試しましたが、やはり夏の暑さ、湿度に弱く、生育状況は芳しくないので、エゴノキなどに変更したことを記憶しています。新しい樹種、特に高木を使用する場合には、気候に合わない可能性のある場合には、こういった試験植栽をするというのも一つの方法ですが、現場が大きく、工事の期間が長い場合に限られるという条件がつきます。 実際に試験をしたり、モックアップを作ったりしながら考えるところに、緑のデザインの面白さと難しさがあると思います。しかし、このことは、ご家庭のベランダや庭の緑を考える時も同じだと思います。
by pennslanding
| 2007-05-20 08:10
| 海外のアーバン・ガーデン
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