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先週オープンした新丸ビルに行ってきました。平日の昼前でしたが、かなりの混雑です。丸の内一体の他の街区と同じ様に、ほとんど敷地いっぱいに建てられているので、地上部分にアーバン・ガーデンと呼べるものは無く、7階のテラス部分にあまり広くはありませんが屋外の休息スペースがあります。 1階から建物に入ると、ダークブラウンを基調とした重厚でクラシックな印象のインテリアで、落ち着いた雰囲気のなかをエスカレーターで上の階へ移動すると、4階5階部分にはホテルのロビーを思わせる休息スペース、そして7階にあがると明るいテラスに出ることができます。オリーブやシマトネリコが植えてありますが、あまり緑を楽しむといったものではなく、ここではやはり目前に広がる東京駅の景観が圧巻です。
地上部分に戻り北側に出てみると、地下階段への上屋に壁面緑化。壁面緑化の方法としては、ややめずらしいタイプといえます。最近の壁面緑化で多いのは、ヤシガラや軽量土壌を袋づめにしたものをマット状とし、それを植栽基盤としてアイビーなどを生育させるのですが、この場合には植栽ポットを縦に積み上げ、その間にアイビー等を植栽し、緑の生育に伴って植栽ポット部分が緑で被われるといったタイプです。 この方式の利点は、散水設備が故障しないかぎり、植物が枯れるリスクが極めて低いこと。欠点としては、竣工当初は植栽ポットが見えてしまい、全面的に緑化されるのには時間が必要で、それまでは植栽ポットが見えてしまうので、植栽ポット自体の見栄えを考慮した仕上げにする、その分コストが上がってしまうことです。 こういった壁面緑化も改良を重ねることによって、屋上緑化とともに、都市環境改善の大切な手法の一つとして、アーバン・ガーデンに積極的に取り入れたいものです。
この壁面緑化のある部分を歩いて感じたことは、この低層部をセットバックさせて、皇居方向への歩道状空地を大きく出来なかったかということです。建蔽率、容積率を目いっぱい使うことで、事業計画が成立しますし、現行法上は当然こういった低層棟の上に高層棟が乗っかる形状になるのは当然のことと思います。 しかし、ヒートアイランド現象の緩和といった都市環境、あるいは皇居を望むといった都市景観を考慮すると、よりアーバン・ガーデンではなくアーバン・デザインとしての視点から、皇居方向へ向かう道路部分に対して、ビルの立替計画に伴って、歩道状空地を広げたセットバックにより皇居への視線と風を通す、セットバックで失われた容積率を高層棟のほうへ戻すことをインセンティブとして導入するぐらいことが必要だったのではないかと考えます。 東京駅再開発により、現在の八重洲口側の大丸ビルがなくなると、東京湾からの風の道が皇居とつながるということが、模型実験でも検証されているといいます。皇居からの涼しい空気も丸の内や東京駅方向へ流れることも考えられます。 この丸の内エリアについては、皇居方向へのビジュアル・コリドー(視覚回廊)、都市環境を考慮した風の道の導入が必要ではなかったかと思います。
by pennslanding
| 2007-05-02 08:37
| 国内のアーバン・ガーデン・ウォッチング
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