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前回触れた様に、これからは今年見た海外、日本のアーバン・ガーデン、庭園をアットランダムに紹介、アップしていきたいと思います。
最初は、6月のコンフェデ杯でブラジルへ行った際に立ち寄ったニューヨークのハイラインから。 ここを訪れるのは、この時2回目。最初は4月で肌寒かったので、緑も枯れた状態のものが多かったのですが、2回目は6月でちょうど緑が美しい時期でした。 最初に行った時には、可動式のベンチにばかり目がいって背後にある樹木は全く意識していませんでした。というのも、落葉樹で葉が無かったからだと思います。 今回行って、というよりも写真を撮って後で気づいたのですが、この樹種ってSumacスーマックと呼ばれる、アメリカ東海岸のジャンクヤードと呼ばれる都心部の空き地に映えている雑木(ザツボク)的な樹種。とにかく生命力が強く、「こんなところに木が生えている」と思うとこのスーマック。実は香辛料として食される様ですが、昔のペン大の植物の授業では、都市の厳しい環境でも生育する木で、あまり好意的には教えられなかった樹種だと記憶しています。 それを敢えて、こういったところに使う。というのも、ここの樹種は都市の環境、生態に見合った樹種選定との事ですので使われていると推測します。現在の植物にとっては厳しい都市環境、その中で生育する、生育してきた樹種を否定せずに肯定的に使う事で、現在の都市生態系における植物と言った緑の展開。なかなか見応えがあります。そう考えながら見ると、雑草のように生育する低木、地被類も現在のニューヨークの環境、その厳しい中での新たな生態系の担い手としてたくましく見えてきます。 ちなみに、日本では海岸などでよく見かけるカラスザンショウと思っていましたが、ヌルデ、ハゼノキに近い種類で、秋には紅葉が楽しめますね。 ちょうど6月だったこともあり、June Berryジューンベリー、日本名はザイフリボクの実が撓わになっていました。実のなる樹種も多く、小鳥が枝にとまってそのさえずりを都心に居ながらにして楽しめるところもここの良いところです。都心におけるワイルドライフが楽しめます。日本でワイルドライフというと、野生児的な生活スタイルと思われそうですが、ここでのワイルドライフは小動物の生息といった意味合いです。 もう少しハイラインの植物をアップしましょう。 アスチルベが綺麗に咲いてました。「明日散る」をズーズー弁でなまっているわけではありません。 歴とした学名Astilbeからきています。日本産にはショウマ升麻があります。色はこのピンクの他に赤、白、紫があり、やや日陰を好むので、高木の下などに植えると初夏に綺麗な花が楽しめます。 「こんなところに白樺が?」と思うでしょう。ニューヨークは北緯が高いので、シラカバも結構いけるのです。バッテリーパークの中にもシラカバが植栽されていて、その設計者と横浜で共同で設計した時は、横浜にシラカバを植えようと試験植栽しましたが、ダメでした。シラカバは意外に潮風に強いので、バッテリーパークの様なところにも生育しているのですが、横浜はやはり夏の暑さが厳しいので、試験結果からは無理と判断しました。 ニューヨークの都会のど真ん中に居ながら、植物や小鳥といった自然を感じられるところがハイラインの良さでもあります。
by pennslanding
| 2013-10-18 10:17
| 海外のアーバン・ガーデン
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