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沖縄へ行ったり、スペイン、そしてカラトラヴァに作品を追って南米やらポルトガルと、まったく違うところへ飛んでしまっています。普通の本であれば、支離滅裂で本の体をなしていないとお叱りを受けるところですが、そこがブログの良いところだと勝手におもっておりますので、お許し下さい。 ということで、今日も突然沖縄のホテルに話が飛びます。 場所は恩納村のムーンビーチホテル。(実際には1つの建物が、ホテルムーンビーチとムーンビーチパレスホテルに分かれています)このホテルは1975年に開かれた沖縄海洋博に合わせて開設され、70年代、80年代にはリゾートホテルのさきがけとして、そのプライベートビーチとともに、人気を博したホテルです。しかし、既に30年以上が経ち、他の新しいリゾートホテルが次々と建設されるなかで、次第に話題にも乗らなくしまいました。 建設当時、屋内の大きなアトリウムとそこに導入された緑が特徴でしたので、それがどうなっているかを確かめるのが今回の目的でした。結果は・・・? 1階エントランスホールの眺め。ここから見る緑のカーテンは圧巻です。 お見事!当時のイメージそのものでした。建物自体、そして部屋のレイアウト、空調や水まわりなどの設備には時代を感じてしまいますが、この緑のカーテンについては、昔、建築の雑誌などでみたイメージとほぼ同じものがあります。 トップライトからの光が緑を育てるとともに、緑を明るく演出してくれます。 4階からアトリウムの緑のカーテンを見る。5階から1階に延びるポトスの様子が良くわかる。こんなに延びるかというほど、延びている。 5層の建物、その5階部分の回廊脇植え込みからポトスが、1階部分に届くまで10m以上の長さで延びています。もちろん当時のものがそのまま残っているわけではなく、植え替えなどのメンテナンスによって現在の姿が維持されていると思われます。(実際に、最近植え替えた形跡が見られる部分もあり、そういったところは、ポトスが数十センチの長さしかありませんでした) 回廊から緑のカーテン越しにアトリウムを眺める。 75年竣工なので、当時は潅水用のホースなどないので、潅水は散水栓だけ。いまだに、これからホースで潅水をやっている?とすれば、結構大変だとおもいます。散水栓があるのだから、潅水用ホースを繋げて、簡易電磁弁でもつければと思いますが・・・ 建築は竣工と同時に、その美しさ、完成度を維持するために建物管理を行いますが、ランドスケープ、緑の場合は、竣工時は完成ではなく、完成に向けて植栽の管理を行い、それをキープするといった考え方がとられる場合が多いです。この建物、緑を見ると、その管理の考え方の違いを再認識させてくれます。
by pennslanding
| 2009-03-13 07:36
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